高岡のまちを楽しみたい、何かワクワクするようなことをしたいという思いから今の活動母体(NPO法人大佛三郎)の前身となる、まちづくりグループ『らくだらんま』を平成19年に結成いたしました。
同団体では、市内外から多くの人が訪れる『たかおか朝市』において、地元精肉屋の高岡コロッケを販売したり、子どもたちにマチナカの生活を体験してもらう『まちなかホームスティ』、クイズを解きながら商店街のスイーツ店舗を巡る『おかしの森』などを実施してまいりました。
その後、より地域に深く入り込み責任ある活動を展開したいという思いから、有志メンバーとともにNPO法人大佛三郎を平成24年7月に設立いたしました。
このNPO法人では、まちのシンボルである高岡大仏周辺に人のつながりが生まれ元気があふれるコミュニティパワースポットを創出するため、多種多様な主体と力を合わせ、魅力的商業空間創出事業、地域コミュニティ育成事業、愛着・誇りの醸成事業等を行っています。
組織運営や事業において日々試行錯誤の連続ですが、他のメンバーや地域の皆さんと力を合わせて高岡のまちづくりに取り組んでいます。
(1)成果・効果
・カステラ販売が引き金となり、地域住民や商店、行政機関等において高岡大仏を地域資源として見直す動きが加速しています。
・実際にこの1年で、若手グラフィックデザイナーによる新感覚ポスターの製作や普段上がれない台座を巡る地獄極楽ツアー、また大仏のライトアップやスナップフォトコンテストなど様々な事業が展開されています。(NPOとして各事業に参画)
・さらに、大仏カステラの販売を通じ、観光客の満足度向上(おみやげ需要)にも貢献しています。
(2)チャレンジ性
・カステラ販売のほか、大仏前公園をより魅力的に人が集う場所とするため、大仏関連商品や市内スイーツの販売ブースを集めた、高岡大仏あおぞらマーケットを開催しました。
・また、パラソルベンチを用い、大仏公園内に参拝者の休憩スペースを設置する試みを展開し、地元住民、観光客から好評を頂きました。
(3)波及効果
・地域の魅力、資源を親しみやすい食(カステラ、人形焼き)で発信する動きが広まっており、本市福岡町などでも、同様の銅器メーカ製造の焼き型を用いたつくりもん焼きが大人気です。
・また、自身の公務(納税課)に対する波及効果はわずかですが、活動を通じて得られた人脈や情報は、観光や商業、市民協働の担当課において積極的に活用頂いています。
(4)協働
・カステラの焼き型は、大佛三郎の理念に共感いただいた高岡銅器メーカーに製造いただきました。
・卵などの素材も地元産にこだわり、カステラ生地の製造は、地元お菓子屋さんにお願いしています。
(5)継続性
・コミュニティビジネスの視点を取り入れ、適正な収益確保を目指しており、補助金に頼らない組織運営を実現しています。
・スタッフの育成やノウハウ共有に努めた結果、月2回のたかおか朝市やなべ祭など、各種イベントで幅広く活動を展開することが出来るようになってきました。