[No. 139] みらいづくり委員会残党 地域振興応援団

平成11年に三重県では多様な主体による「生活創造圏ビジョン」を策定し、住民・市町村・県の協働で、個性と魅力ある地域づくりを進める「伊勢志摩生活創造圏づくり」のために、さまざまな施策の実現にむけて活動してきました。この事業が終焉した後も住民・NPO等の、より自発的・主体的な事業への参画により、地域づくりの活動を定着させるために人的ネットワーク(きらり残党)により細々と地域振興の応援をしてきました。

「伊勢志摩生活創造圏づくり」事業終焉後、不定期ににメンバーがあつまり、各地域での地域振興事業への参加やお手伝いをしてきました。各地域のきらり千選をツアーしながら、地域の文化歴史を学ぶことから始まり、平成21年から皇学館大学文学部において、地域づくりをキーワードに演習形式で「みらいづくり残党メンバー」6人で「ビジネス実践既論」を4年間実施し、地域振興に対するやりがい等を講義することで若い人たちにも理解して頂きまた。平成23年の震災の影響はこの三重県の海にも少なからずあり、多くの漁業関係への経済的な打撃がありました。しかしながら度会郡南伊勢町の「ないぜしぜん村」のみかん畑から望む五ヶ所湾は穏やかでり、その時に自然への感謝と人々の絆によりきっと、時間がかかっても復興ができると確信し、自然への感謝の意味を込めて、まったく一次産業に従事したことがなかった素人集団「伊勢志摩みらいづくり会(きらり残党)」が初めて米作りをしました。。最初の収穫のお米を平成24年神嘗祭で奉納させて頂きました。 食でもてなす「おかげ横丁」の店頭ご紹介販売させていただきました。

当時の南勢志摩県民局管内(現在の伊勢市・鳥羽市・志摩市・玉城町・度会町・大紀町・南伊勢町)で「“きらり”と輝く伊勢志摩づくり事業」に携わったメンバー(住民 有識者 市町村職員 県職員)がこの事業が終焉した後も住民・NPO等の、より自発的・主体的な事業への参画と、新たな人材の発掘により、ビジョン実現のための取り組みを地域づくりの活動として定着させるために人的ネットワーク(きらり残党)により細々と地域振興の応援をしてきました。財政的な後ろ盾を持たず、「金の切れ目が縁の切れ目」とならないように緩やかな人的ネットワークで地域振興の一端が担えないかと活動しているグループです。今回推薦したメンバーは地域振興の部署から異動しても、文字通り地域に飛び出し地域づくりに活動している行政職員です。各々は、地元のNPO「アイベ」(井上雅平)「伊勢志摩さいこう会」(岡田美千江)「伊勢志摩ふるさと交流会」(野間紀子)でも活動し、それぞれの団体を繋ぐ役割も果たしています。平成24年6月、メンバーの有識者皇学館大学の櫻井教授が、公益財団法人伝統文化活性化国民協会主催の「平成24年度式年遷宮記念シンポジウム伊勢とその食文化」のパネルディスカッションのパネリストを務めたことから、同じくメンバーの「ないぜしぜん村」の村長が保有する水田(きらり田)で収穫した玄米を株式会社マスヤさん・株式会社伊勢萬さんの御協賛のもとこシンポジウムに参加された方に振る舞い、あわせて首都圏の方へ伊勢の食文化の一端を紹介させていただきました。この時は、行政ならではの人的ネットワークと情報が学のネットワークコラボレーションで成功しました。今後も、自らの活動と団体の活動をコラボし、地域振興の応援は続けていきます。 ※ 伊勢志摩みらいづくり会(きらり残党)民間メンバーは山出ないぜしぜん村長はじめ、NPO3団体、民間事業者3名、学識者2名