農林水産省に15年勤務したが霞が関の空気が合わず、本当に飛び出し、まちづくりコンサルタントに転身。10年間、子ども、市民の意見を徹底的に取り入れた計画づくりや商店街を舞台にした小学生のキャリア教育を推進。
市民とともに創る魅力あふれるまちづくりの経験を活かすため48歳で武雄市役所に中途採用されたものの配属先は競輪事業所、そして、県庁国際戦略グループへの出向。
引き離されるほど思いは募り、地域課題解決を行うプチ起業塾へ参加。放課後の子どもの居場所づくりを行う“よりみちステーションぼちぼちや”の設立に参加し代表の秘書官を務める。また、地域との連携によるキャリア教育推進を行う武雄中学校に申し出て地域連携担当のコーディネーターに就任。本年度は長崎県の学校支援コーディネーター養成講座の講師を務める。また、高、大生の地域活動や将来の夢実現のため情報提供や組織・人材との橋渡しを行い、この取り組みはfacebookを通じ九州各地で実施。
以上の学校と家庭、地域の面的連携活動をコーディネートするとともに小学校から大学、そして、育ちを見守り応援する大人までの世代間のネットワークを構築。
(1)成果・効果
小学生から大学生と地域の大人の橋渡しすることにより世代間交流が推進され、自己肯定感や郷土への愛着心を醸成し、郷土のためにアクションを起こす人材が育っている。また、コーディネーターとして目的を同じくする団体、個人をつなぎその連携を大きな力に変えることに成功した。
(2)チャレンジ性
facebookを活用した情報の共有と発信を行っている。活動の予告、経過、結果報告はもちろん、グループ機能を活用し、情報を共有し常に『行動ができる時のみの参加』することが可能となる。これにより、地域に飛び出す公務員活動の課題である、多忙により参加できないという悩みが解決した。また、リアルで情報交換した学生とは、チャット機能を通じて地域活動や就職活動の個別アドバイスを行っている。
(3)波及効果
学校と地域の連携活動については近隣の中学校への情報提供を行うほか、県の事例報告会を通じて県内の小中学校へ波及している。また、長崎県の学校と地域の連携を担うコーディネーター養成講座の講師も行い、取り組みを他県にも広げている。また、facebookを活用し常に学校支援の活動状況を伝え、視察等の受け入れも積極的に行っている。
(4)協働
勤務部署が市民協働課であり常に情報を教育委員会事務局等の関係機関と共有し協働体制を構築している。また、佐賀県や財団の事業を積極的に導入することにより、資金面だけでなく、情報拡散や人的支援等をいただき協働体制を築いている。
(5)継続性
アドバイスにより就職が実現した社会人が活動に加わり、中学生が小学生の居場所づくりに、大学生が中学生の学習支援に入るなど、世代間の交流・連携が広がりつつある。facebookの導入により参加の仕方の多様性が選択できることで多くの方の関わりが可能になったから実現できたことである。