スタートは“朝活”です。市の職員、特に若い職員は地域としっかり向き合うクセを身に付けておく必要があると考え、職員の中からコアメンバーを募り、そこにゲストをお招きすることから始めました。幸い、ゲストも次々と朝活メンバーとなってくれて、月2回、これまでに20回開催してきました。現在は、会の名称を「タカサカツ!」としまして、毎回20人前後の参加者があり、すでに民間の参加者数が市の職員の参加者数を上回るほどに成長しています。
この「タカサカツ!」の中から生まれた発想が、『市民がお互いにもっと広く知り合い、繋がり合うことができれば、この人と人との繋がりこそが高崎の最強資源になるのではないか!』、というものでした。そこから、人々の出会いの場づくりを模索し始めました。手法としては“出会い”と“決めない会議”を重視して、ワールド・カフェ形式としました。根っこの部分では街にこだわりたいので、会場は街中カフェにセットし、隔月で一年間はやり通そうと考えました。これまでに、定例3回とスピンオフ企画を1回開催して好評をいただいています。まだまだ参加者集めに苦労はしますが、次回の開催準備も順調に進んでいます。
(1)成果・効果
これまでに100人以上の出会いと、その出会いから繰広げられる対話をプロデュースすることができ、有難いことに参加者からは大変な好評を頂いています。たったの100人かもしれませんが、これほどの人が互いに知り合い、そして理解し合えていることがとても良い効果を生んでいて、高崎全体の課題解決能力がぐっと向上しています。そもそも参加意欲が高い人が多いのですが、さらにその意欲に弾みがついているように感じます。
(2)チャレンジ性
合コンを企画できる職員は数あれど、異業種交流会を超越した真の出会いと気付きの場を、自らが労苦して企画・運営している。朝活の中から生まれた発想(というか、妄想に近かった)を現実に実現化できたのは、仲間達のチャレンジ精神があったればこそです。
(3)波及効果
各種研修やレセプションなどに呼ばれる事が多くなりました。ワールド・カフェをはじめとする、いわゆる“決めない会議”と呼ばれる話合い手法は、問題解決のための機能的な会議手法に比べると、これまではあまり馴染のない手法でした。しかし、この『たかさき福ミーティング』の効果か、高崎ではこういった手法の話合いが持たれることが多くなっています。
(4)協働
高崎経済大学の学生運営NPO法人DNAとは、第1回開催からコラボしてます。現在、公式HPを立ち上げるべく企画中のところですが、こういった場面でもWebデザイナーを始めとする多くの方との協働が生まれています。
(5)継続性
高崎市民37万5千人のうち、千人に1人は地域づくり大好き人間がいるとしたら、当面の目標は375人の出会いをプロデュースすることです。そしてその後は輸出ステージです。県内だけでなく近隣各県を視野に入れ、ご当地福ミーティングを各地で手掛けるのが野望です。マンパワーの心配は無用です。なにしろこの運営スキルは無限にクローン可能ですから。