[No. 112] SHIP(シップ)
(信州イノベーションプロジェクト)

学生から社会人まで、誰でもメンバーになれるSHIPというチームを立ち上げ、県内各地の祭や地域づくり活動のサポートをしたり、様々な人が気軽に意見交換できる「オープンカフェ」を主催したりしています!
まだ始めたばかりの活動ですが、県・市町村・企業の若手職員、学生、地域の方々等と交流しながら楽しく活動しています!
また、活動内容を職員専用の掲示板等で報告し、地域の思いを共感できる県庁職員を増殖中です!

①きっかけ
SHIPを立ち上げるきっかけとなったのは、長野県出身の大学生と社会人が中心となって企画し、渋谷で開催したイベント「信州若者1000人会議」にサポーターとして参加したことでした。「ふるさと信州のために何かしたい!」という強い思いを持った学生たちのプレゼンに感動し「こんな若者や地域で活動している方々の思いを共感し、それを政策に結び付ける公務員が必要だ!」と闘志に火がつきました!

②地域に飛び出す!
まずは、県内各地の地域活動のお手伝いからスタート!そして、平成25年9月には、“若者の意見を県政に活かそう!”をテーマに、商店街の店舗で学生、社会人、行政職員が自由に意見交換する「オープンカフェ」を主催!
県庁内からは「あいつ暇なのか?」という声も…笑
しかし!地域からは大歓迎され、オープンカフェの参加者からも定期開催を希望する声が数多く寄せられました!

③SHIP発足!
そこでSHIPの発足を知事に提案!知事からは「大賛成!ぜひ進めて欲しい!」と快く了承していただきました!
現在は、上記のような活動の様子を職員専用の掲示板等で報告しながら徐々に仲間を増やしているところです。

(1)成果・効果
ある地域の祭では、これまで若者の参画が少ないことが課題でしたが、SHIPを通じて、若手の公務員や学生が参画することになり、活動の幅が広がりつつあります。このような短期的な効果もひとつの成果ですが、SHIPを通じて、地域と行政の良好な関係を築き、県民総出で信州の未来を考えていけるようになることが、この活動の成果だと期待しています!
 
(2)チャレンジ性
SHIPの活動には部署や官民といった壁がありません!SHIPは多様なスキルや考えを持った人たちが一緒に活動することによって、新たな発想や政策が生まれる場だと考えています。また、SHIPは単なる活動の場にとどまらず、県庁という組織、公務員という役割に新たな文化や風土を作っていこうとする取組です!

(3)波及効果
活動を始めたばかりですが、自分でも驚くくらい多くの方から「一緒に何かやろう!」と声をかけてもらっています。また、これまで地域へ出ることを躊躇していた若手の県庁職員からも「一緒に活動したい!」と言ってもらえるようになりました。さらに、他県や市町村、民間企業の若手職員の会とも繋がりが生まれつつあり、今後の活動が楽しみです!

(4)協働
SHIPは、学生、社会人、地域の方々、公務員が一緒になって「信州の将来や信州らしい地域づくりを考える」協働の場になっています。また、政策だけでなく、SHIPを通じて知り合った方々が新たな事業を生み出すことも期待しています!(企業とデザイナーが出会い、新たな商品が生まれる等)

(5)継続性
このような活動を継続させるためには「楽しさ」はもちろんのこと「地域と行政の信頼関係」を築くことが必要だと思います。そのため、活動から得たアイデアや経験を行政の組織内で共有する方法や政策への反映(非反映)結果の公表方法等についてもしっかり考え、活動が長期間継続できるようにしていきます