[No. 111] 子どもを核とした「だがしや楽校@善行」での地域活性化

 だがしや楽校というツールを用いて、地域住民や地域団体を巻き込みながら地域コミュニケーションの活性化を図ることを目的に取り組んでいます。
 第1回目~4回目は公民館職員であったため、業務として行っていましたが、本来業務の枠を飛び越えて地域住民と交流し、信頼を得ながらの活動をしています。

 当初は公民館職員として、子どもが集まる事業を行いたいと思ったところから始まりました。たまたま「だがしや楽校」というものを知り、自費で本拠地にある山形や、その他の地域で開催されているだがしや楽校を見学、実践者への聞き取りなどを行い、ネットワークを広げていきながら、平成20年度に第1回を開催しました。
 その際、行政中心の運営ではなく、地域住民が中心となって行う方向性を作るため、地域の核になりそうな人物を一本釣りでひっぱり、実行委員会を立ち上げて2回目以降の実施をしました。
 最初は懐疑的だった実行委員も、子どもたちの喜ぶ姿を目の当たりにし、「子どもたちのためにやらないかん!」となって、今年で5回目を迎えます。
 善行地区は旧住民の大変保守的な考えのある地域で、新しいものを受け入れにくい場所ではありましたが、地道なアプローチをしていくこと、自分は黒子に徹することで「いつのまにかやっていた」「だがしや楽校じゃなくだましや楽校だ」などと冗談も出るほど、スタッフと一緒になって楽しんで取り組んでいます。

 (1)地域住民から成る「だがしや楽校@善行」という組織での自主運営までに至った。また、地域の団体からの協賛や支援をもらって、地域全体と取り組みとなり、地域行事として定着した。
 (2)既存の地域行事には全くなかった手法、子どもの集まるイベントとしては藤沢市内でも珍しいイベントとなっている。
 (3)全国のだがしや楽校実践者との交流。
 (4)善行地域の自治会連合会をはじめとした地域団体や、子どもを対象に活動している団体との協同体制で運営している。
 (5)今年で5回目を迎え、3月のイベントだけではなく地域行事にも出店の声をかけられるようになってきている。今後も継続は間違いありません。