[No. 129] 二輪車の安全運転意識の普及・啓発活動

 平成4年から現在まで、二輪車安全運転講習会の講師など、県内の二輪車の安全運転意識の普及・啓発活動を自主的、継続的に行っている。
 平成15年に二輪車安全運転指導員に認定されて以降、二輪車安全運転全国大会に出場する県代表選手のコーチ役を務めるとともに、安全運転指導員を目指す選手の指導を行うなど、将来の指導員育成も行っている。
 最近は講習会の主催や雑誌取材等に同行するなど、活動の幅が拡がっている。

 二十歳の時に大型自動二輪車の免許を取得したので自らの運転技量を過信していた。免許証の書き換え時に二輪車安全大会を知り参加したが最下位に沈み、自分の運転技能や安全運転意識が未熟であることを思い知らされた。
 その後、安全運転講習会に参加して白バイ隊員や安全運転指導員の指導を受け、技量とともに安全に対する意識を磨いているうちに、二輪車安全運転全国大会に鳥取県代表選手として出場するチャンスを得た。大会出場を重ね他県の安全運転教育の方法や情報などを知るにつれ、県内の二輪車運転者の安全運転技能の向上と安全運転意識の普及・啓発に尽力したいという思いが募った。また、かつて指導を受けた指導員への恩返しとして、地域社会に少しでも貢献できればと考え、平成15年に二輪車安全運転指導員の認定を受けた。
 平成19年度に県職員として初の二輪車安全運転特別指導員に認定され、平成22年3月には、長期にわたる社会貢献活動活動の継続と優れた普及・啓発活動が認められ、優良二輪車安全運転特別指導員として、全日本交通安全協会から会長表彰を授与された。
 近年は雑誌取材の同行や地元企業の支援策などにも関わっている。

(1)成果・効果
 従来、県内の二輪車安全運転指導員は二輪車販売店関係者のみであったが、現在では本人をかわきりに他分野の指導員が認定されている。元代表選手たちも指導員を目指して研鑽しており、二輪車の安全運転意識の普及・啓発活動を推進する体制整備に貢献している。
(2)チャレンジ性
 職員として採用された平成4年から自主的にこの活動に取り組んでいる。
 平成23年度に自動車教習所の協力や公益団体からの補助を受け、青少年対象の二輪車安全運転講習会を自ら主催して実施した。
 また、従来、県内の二輪車安全運転啓発活動は、「二輪車安全運転県大会」のみであったが、交通安全協会に働き掛けた結果、平成24年度からは安全運転講習会の定期開催が実現した。
(3)波及効果
 元々は趣味の延長からスタートした活動であるが、平成18年の中海一斉清掃時に二輪車関係者による海岸清掃活動のゲスト参加を仕組んだことで、主催団体との繋がりができた。その後県内で2回海岸清掃活動が実現したのも、このゲスト参加が大きな役割を果たしたと考える。このように情報発信や地域振興へも良い影響を与えている。
(4)協働
 平成23年・24年は、地元の二輪車愛好家が企画した二輪車雑誌の取材や有名ライダーを招いた安全運転講習会、レーシングチームの誘致事業などのイベントに参画した。
 CO2削減と地元企業(電動二輪車製造)支援策として補助制度(24年度当初予算)にも参画した。また、レース(鈴鹿サーキット)に電動スクーターで参戦したチームにも同行し、チームのバックアップを精力的に努めた。
(5)継続性
 職員として採用された平成4年から自主的にこの活動に取り組んでおり、ホームページの開設等による積極的な情報発信で認知度も徐々に上がり、現在では職場単位で講習会に参加する事業所もあり地域安全の向上に向けた取り組みが広がりつつある。