[No. 117] 地域での水辺の生物多様性保全並びに方言・諺の記録化等活動

地域の3要素である自然、文化、人に関する三重県亀山・鈴鹿地域を中心とした地域での取組で、多様な団体等と協働し成果を形として残しつつ子供達の育成と併せ、地域を後世に伝えていくための次の2団体等での活動です。
鈴鹿川のうお座:水辺の生物多様性保全に向け、ため池のブラックバス等外来魚駆除、魚道整備等の環境改善を主にした取組
鈴国方言研:地域文化保存に向け、集落単位で消失間際の方言・諺等を記録する取組

H10年の小学校PTA会長就任が地域活動に関わる機会となり、また当時の県の生活創造圏づくり活動に触発され、小川の消失等身近な水辺環境の変化に関心を持ち活動を始め、地域の仲間と、2年後に鈴鹿川のうお座を、また方言調査の多方面展開に向け鈴国方言研を設立し、両団体の活動を主導

鈴鹿川のうお座(水辺の生物多様性保全活動:10名)
H12 会設立
 ~ 河川堰堤に魚道整備促進(計5魚道実現)
 ~ 川魚等の方言集作成(流域川文化の記録化)
    鈴鹿川編(H17 A4 260頁 35種 150集落)、中ノ川編(H16)
H15~ ため池の外来魚駆除(計22池)・駆除池を活用した希少種保全  
   H23 中部の未来創造大賞(中経連賞)・亀山市と協働事業協定
H24 環境大臣表彰(地域環境功労)

鈴国方言研(生物等の方言・諺等の聴取・記録化活動:5名)
H17 会設立
H20 動物編作成(A4 150頁 35種 約90集落)
H22 昆虫編Ⅰ〃(〃)
H23 天候・諺編〃(〃)
H24 亀山市と協働事業協定、国立国語研究所の全国方言調査協力
  ※日本方言研究会で研究成果発表2回

自治会・水利組合等と協働したため池等の環境改善、方言集作成等成果を形として残しつつ子供達の地域(環境)学習と併せ、地域を後世に伝えていく地域に根ざした活動で、⑤継続性と成果の観点から団体化(仲間+自主財源確保)した取組です。

●鈴鹿川のうお座は、近年悪化した水辺環境の改善のため、過去を知り(川文化記録化)、今を知り(現況調査)、未来を創る(具体的な環境改善)、3段階の取組を積重ね中部の未来創造大賞、環境大臣表彰等を受賞
①成果・効果
・ため池のブラックバス等外来魚の完全駆除:400名参加の高塚池等22池(進捗31%)。駆除池を活用した希少種保全
・河川堰堤に計5魚道実現 ・川魚等の方言集(鈴鹿川編(A4 260頁)等)作成
・子供達の環境学習
②③挑戦・波及:池干し外来魚駆除は、地元調整・泥中作業が多大な中、実績件数最多で全国の取組をリード・触発(全国TV放映2回)
④協働:自治会等、三重大・名大・同種団体(駆除池を活用した希少種保全、環境学習等)、亀山市(協働事業協定)、県・国交省(助言・相互協力)

●鈴国方言研は、消失間際の方言・諺等を記録化するもので、集落間で違いが大きい生き物等の古称等を域内全集落(約90)の古老から聴取
①成果・効果 
・作成済方言集:動物編(A4 150頁)、 昆虫編Ⅰ(〃)、 天候・諺編(〃)
 ※作成予定:H26→鳥編、昆虫編Ⅱ、H28~昆虫編Ⅲ、昔の遊び編等
・日本方言研究会で発表2回
・学校での地域学習活用
②挑戦:地道な聴取の積重ねで方言情報蓄積地日本一へ!
③波及:学会・HPで調査必要性訴え
④協働:亀山市(協働事業協定)、国立国語研究所・滋賀大(助言・全国方言調査協力)、県・野鳥の会等

●その他 在住外国人支援。亀山市市民協働センター設立委員長(H18)等

!地域での活動は、動くほど地域を良くし、地域愛を育みます!