[No. 105] 京都やましろ環境教育ネットワークの結成と環境教育活動の推進

職務を通じて実施してきた森林環境教育活動を自身の居住地域に広げるとともに、森林だけでなく環境教育一般も含めて活動を展開するために、京都府南部で環境教育活動を行う小規模団体に声をかけ、京都やましろ環境教育ネットワークを結成。「人・自然・地域を愛する人づくり」をコンセプトに、出張教室、人材育成事業、ネットワーク交流、各種イベント出展などを実施。また、京都環境教育ミーティング等にも実行委員として参画中。

職務を通じて実施してきた森林環境教育活動を自身の居住地域に広げるため、地元森林インストラクター会に所属して活動を開始。森林だけでなく環境教育一般も含めて活動を展開するために、京都府地球温暖化防止活動推進員への応募や自然体験活動推進協議会公認トレーナー、気象予報士等の資格取得を通じて自身のスキルの向上を図るとともに、とある環境教育指導者養成研修において、自身の居住する京都府南部での環境教育活動の問題点を考えることとなり、活動は活発であるが各団体がバラバラで、横のつながりがなく、スキルアップのための研修の機会がないなどの問題点を有志と共有。そこから、環境教育活動を行う小規模団体に声をかけ、平成24年6月に京都やましろ環境教育ネットワークを結成し、初代会長に就任。現在、6団体と個人参加4名で緩いネットワークを構成、「人・自然・地域を愛する人づくり」をコンセプトに、出張教室、環境教育指導者養成事業、ネットワーク交流(やま環カフェ)、各種イベント出展などを行っている。また、京都環境教育ミーティングや里山フォーラム等の実行委員に就任し、環境教育活動の普及と深化の支えとなるよう活動を展開している。

(1)京都府南部の環境教育系団体のネットワーク化と情報交換の場やスキルアップのための研修の機会の提供が可能になった。特に、各団体間が顔の見える関係になりつつあり、災害に強い自然学校系団体の特徴を活かして、市町村の枠を超えた災害時の協力体制の構築や、お互いのイベント等での協働、指導者の融通等が生まれてきている。
(2)森林インストラクターや自然体験活動推進協議会公認トレーナーなどの資格を活かして環境教育指導者養成の講師やイベント出展などを行った。特に、自然体験を通じた参加者の変化について京都・環境教育ミーティングで事例紹介したほか、本年度は実行委員として参画し、当該テーマでセッションを予定している。さらに活動を関西域に広げるため、里山フォーラム2014にも実行委員として参画している。
(3)ネットワーク化を促進するための「やま環カフェ」が、南河内まーぶるカフェや和束町の出張カフェとして実施されたり、環境イベントでの展示手法が木津川市環境まつりに採用されるなど活動が波及しつつある。また、自身の活動が職場でも認められ、森林整備活動等に関する地域協働の企画を行ったり、管轄する国有林で森林環境教育プログラムを作成したりしている。
(4)京都やましろ環境教育ネットワークは団体・個人の集まりであるので、ネットワークの使命である「人・自然・地域を愛する人づくり」を行うためのアイデアを出し合って事業を進めている。また、城陽市緑化まつりや京都・環境教育ミーティング、里山フォーラムなどの実行委員会で多くの主体と企画を協働している。
(5)立ち上げた団体の継続性と社会的信用を得るため、会則を策定し、年度毎に決算、月に1回運営委員会を開催し、将来のNPO法人化を見据えて活動を実施している。また、会長職を1年で地元活動家に譲り、転勤の多い国家公務員は裏方へ回ることで持続可能な運営を目指している。